西方への旅
第四回のテーマは教育だった。留学するにあたって、大学での授業は醍醐味の一つであるが、こんなにも大学によって違うのかと思うような特色のある教育をしている。国によってバックグラウンドが違ったり、建築の捉え方が違ったり、一概に大学の世界ランクだけでは表せないいろいろな教育が行われていることがわかる。これからも記事はちょっとずつ増えていくと思うので、ぜひカテゴリーの#4タブをクリックして見てほしい。
世界一乾燥した街_San Pedro de Atacama
Le Corbusier の著書「東方への旅」(原題:Voyage d'Orient Carnets)は言わずも知れた近代建築の父、ル コルビュジェの書いた旅の日記である。彼はヨーロッパから東に向かって建築を見る旅にでて、それが建築をつくる原風景につながったという。
日本から海外に出る人は皆、西へ向かう。
今回は建築と切っては切り離せない「旅」についてみんなで書いていきたいと思う。タイトルはコルビュジェ先生をリスペクトして西方への旅。旅は写真で建築を見る以上にいいことも悪いこともそのまんま教えてくれる。一度、働いてしまってからじゃまとまった時間旅行に費やすことは難しい。どんな大人も留学中の旅行についてはうらやむと思う。お金はないが体力と時間はある、若いうちには旅からいろいろ吸収できるものがあるだろう。
留学しながらどれくらい旅ができるのか、奥地にある建築にたどり着くにはどうすればいいのかなど建築学生にとって需要がある記事だけじゃなく、生活しているからこそわかること、どこにどんなシーズンで行ったほうがいいのか、ここで新しいバスが開通したなど普通の旅行者でも役立つ記事があつまるに違いないだろう。
また、ここ最近では各都市を簡単に安くつなぐLCCや、普通の家を借りてローカルな滞在を体験できるAirbnb、近くを車で走る友達を呼ぶ感覚で使えるuberなどの配車サービスによって旅の価値観や楽しみ方にバリエーションが増えてきている。
コルビュジェは1911年にドイツを発ち、ハンガリー、ブルガリア、トルコ等を訪れ、6ケ月後にスイスへ戻っている。そして彼は建築の「啓示」を得たと語る。いまだからできる世界規模の旅も、ローカルな旅もどちらも自分の経験にとって重要なものになるはずだ。
nemo
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