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世界の建築教育

第三回のテーマは「マイ フェイバリット アーキテクト」として、建築家に焦点を当てた記事が集まった。日本にいながらも今では世界中の雑誌を見ることができ、様々な建築家の仕事がわかる。しかし、建築学生といえば授業の忙しい合間を縫ってアルバイトでお金を貯めて、実際に目で建築を見るために海外にいくということがもう何十年も定番になっている。そんな詰め詰めのスケジュールの旅行では気づけない「ご当地建築家」のようなよくよく見ていくと味があることがわかるような建築家を見つけられるのも留学の醍醐味のひとつであろう。ヨーロッパに留学している人の理由の中にもたくさんの建築に触れられるというのも上げている人が多い。

 

留学と言えばもちろん大学に留学する人が多い。第四回のテーマではそんな各地の大学での建築教育をテーマにしたい。

「世界の建築教育」

現在、留学している大学の授業や設計課題、キャンパスの雰囲気などをレポートしてもらいたい。学食が安くておいしいとか、この丘からの景気がきれいだとか、些細なことが意外に生活を充実させることにつながっていると思う。日本からでは得られない大学の情報を期待している。

Pontificia Universidad Católica de Chile

食べたら試験に落ちるといわれているオレンジとPezo の雲形のパビリオン

 

留学すると言えばアメリカでしょ?と聞かれることが多い。そういう人は日本でいい大学を出ていて、しっかりした仕事についている人が聞いてくる。日本でも大学を選ぶときには、「偏差値を参考にしてよりいい大学へと入学するべき」という流れがあった。もちろんその考えに乗っていくと間違えることはないだろう。質の高い教育も得られるし、切磋琢磨できる仲間にも出会える。でも、留学する大学を考えるときにはその考え方だと失敗する気がしている。世界中にはいろいろな価値観の大学がある。すでに日本の大学で数年も勉強していると、自分の価値観が少なからずつくられているので、まったく別の世界に行くと困惑することもあるだろう。

建築の分野の場合、この価値観のずれがまた面白い議論になると思う。日本では90%以上の大学が工学をベースにして、エンジニアとデザイナーに分かれるのも数年ほど建築の基礎を勉強してからだった。ヨーロッパでは建築の分野はいわゆる理系よりも文系という分類によっているところもあるらしい。高校生の頃から数学物理化学をみっちり勉強してる日本人と、歴史言語芸術を勉強してるヨーロッパ系の学生が考える建築ではアプローチが全く違うだろう。

今回はそんな建築教育をテーマに各大学の特色や考えを共有したい。いろんな大学のレポートが集まればこれから留学を考えている人のための大きな情報源になるだろう。留学終盤の人も、始まりたての人もこの機会に自分の大学を紹介してほしい。

nemo

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