観光マップのすすめ
こんにちは。ウィーン工科大の浦山です。
今回は旅行がテーマなので、旅行に行く時のマイルール!について書こうと思います。
留学にきてからというもの、パリ、ミラノ、マドリッドなどの有名どころから、チェコのブルノ、ハンガリーのセンテンドレなどなどちょっとマイナーなところまでちまちまと旅行をしてきました。ちなみに、ウィーンは東欧諸国に接しているので、日本から直行便のない(と思う)ハンガリー、チェコ、スロベニア、クロアチアらへんの国にも鉄道やバスで割りと行きやすいという地理的メリットがあります。オーストリアに留学される方は、年齢制限がありますがオーストリア国鉄(ÖBB)の若者向け割引カード(Voteils Jugend)を買われると、一回乗るだけでもとが取れるほどの割引率があるので大変オススメです。ÖBBの回し者のようであれですが、詳しくはこちら。オーストリア国内はもちろん、ベネチアまで寝台列車に乗った時にも少々割引がきいたので、電車に乗るのが好きな方ならば大いに使っていただけることと思います。
オーストリアの車窓から。
あとは、ドイツ系のバス会社ですがFlix Busなんかはヨーロッパ(主にドイツ語圏??)で手広く安いバス路線を提供しているので活用されると安く手軽に旅できるかと思います。もちろん他にもバス会社多くあるので要チェックです。
さて、そんな私の旅行マイルールですが、とても単純簡単で、
「まず行った先の街の観光マップを手に入れる」
です。もともとはビビリな性格のせいで、知らない街であんまりiPhoneなどスられそうな電子機器を出したくない、という理由から始めました。なによりもこれのいいところは、有名な観光名所が一発で把握できるところ。建築学生だと、有名な近現代建築はおさえてるけどこの街何が有名なのかわからなかった、なんていう旅行をする羽目になったりもするかと思いますが、観光マップさえあればそんなこと起きません。毎回どこかに行くたびにこれを続けているとそれぞれの街の観光に対するスタンスがなんとなく見えてきて面白いなあと思うようになりました。
観光案内所がとてもわかりやすいところにあるか、わかりにくいところに追いやられているかということにはじまり、そもそも役所が観光マップを出していなかったりするところもたまにありますし、お金を取る(1€以下の場合が多いですが)ところもあります。お金を取ってもわかりにくいところ、タダなのに超詳しいマップをだしているところ、お金取るしそこまでわかりやすいわけでもないけど、デザイン頑張っていて多言語揃えている、などなど。韓国語はあるけど日本語は無い、などというところで意外な旅行トレンド(直行便があるかどうかなど)が分かったりします。
ちなみにウィーンの一番有名な観光案内所は、観光客が集まるシュテファン寺院近く、有名なカフェ・モーツァルトの隣のここ。旧市街ど真ん中です。
行った国に偏りがある上に、そもそも時間がなくて地図をもらえなかった国というのもありますが、その中で一番感動した都市はリュブリャナ(スロベニア)の観光マップです。リュブリャナって何があるの?という認識の方も多いと思いますが、地味に沢山ユーゲントシュティール建築の残る美しい街なのであります。何も知らずに行っても十分無料マップで回れるくらいの情報量の多い冊子を作っていました。
また、リュブリャナ出身で、地元に沢山の作品を遺した Josef Plecnikについて、その建築がどこにあるのか、いつ内部公開するのか詳細に記した冊子も別で作ってあり、なかなか国外からは情報を得にくいPlecnik建築巡りもし易いように配慮してあります。地元に愛されているんだなあという感じがとても良いです。
リュブリャナ。街の中心を流れる水路が美しいです。
左のPlecnikマップには、建物ごとの解説と、開館時間やツアーなどの情報あり。
2番目がバーゼル。こちらもテーマ別に観光ルートを色々提案した冊子を揃えていて、定番の旧市街巡りはもちろん、バーゼルの誇る地元建築家による近現代建築を巡るルートを紹介するものもありました。この冊子、印刷はBirkhäuser。観光にお金をかけているというべきか、スイスクオリティで通常運転というべきか。バーゼルはホテルやホステルに泊まると、チェックインした時点で滞在中使える無料公共交通チケットが貰えるという素晴らしいシステムもあるので、観光客に優しい街であることを心がけているのかもしれません。
バーゼルといえば、街中に突然あらわれるヘルツォーク建築…
これ無料ですか?というくらい紙質がよい。
ちゃんと自分のところの観光資源になり得るものが何なのか、自治体の方が把握して、来る人に対してきちんとプロモーションすることに成功しているところは、観光客側としても街の印象が良くなるし、行政もオーガナイズされていて暮らしやすいんだろうな…なんてところまで想像して、実際どうかは知りませんが幸せな旅になります。
東京に暮らしていると観光客を意識することは他の観光都市に比べて少ないのではと思いますが、東京の観光マップもどんなもんか気になっている今日このごろです。
ってことで、観光マップ集め、おすすめです。是非留学中に色々なものを見に行って、やってみてください。うらやま
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