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マイ フェイバリット アーキテクト

第二回のテーマは街並みに視点をあてた。留学では日本を離れて、その街にどっぷりとつかりながら生活するという、建築を考えるための大きなきっかけの一つになるからであった。

venice(Italy)

みんなの記事を眺めていると、やっぱり街並みをつくっているのは人なんだなと思わせてくれる。特に、ヨーロッパに留学している人は人々のふるまいによって公共空間がつくられているということが多かった。日本には古い教会やその前にあるプラザなどがないから、ふらっととりあえずそこに出かけようみたいなことは起きにくい。日本では季節があったり、雨が降ったりやんだり、お祭りが一日だけ街ににぎわいを持たせたり、儚い振る舞いが多いからか、西洋の方が街並みに直結する人々の生活や文化が見やすいのかもしれない。タイに行っていた宮村さんもタイの人のエネルギーがあふれているのだけど、常に移ろいながら都市として目に見えているというのが面白かった。

街並みは文化や人だけでなく、歴史や地形によっても決まる部分が多い。次に街並みを考えるときは違う角度から見てみるのも新しい発見がありそうだ。

market(Thai)

 

5月の第三回は建築家個人の活動に注目したい。そこで、自分の主観だけで語ってもらって構わないという意味を込めて

「My Favorite Architect」

にしようと思う。このテーマに決めたのはメンバーの一人、下田くんと話していた時だった。彼は「ご当地建築家」という言葉がとても気に入っているらしい。ご当地というとご当地グルメやご当地キャラなどをイメージするかと思うが、それと建築家を組みあわせる。すると、そのB級感というよりも地域で愛された存在という意味合いがとてもよく感じられるのだそうだ。詳しい感覚はきっと彼が説明してくれるだろう。この、ご当地建築家のようにその地域に向き合って建築をつくっている人に焦点を当てようということだ。

そして、建築界での大きな賞の一つであるプリツカー賞にスペインのRCR Arquitectesが受賞したこともこのテーマに影響している。彼らはスペインのカタルーニャの田舎町にスタジオを構え、世界中からインターンが集まるような中規模な事務所で我らのメンバーの一人、兵郷くんも4月からインターンを始めるそう。彼らの建築はその素材感や独特の表現方法が注目されているだけでなく、その土地固有の環境をリスペクトした未来への提案の強さがあるといえるだろう。いま、この建築家が評価された背景には何が意味するのだろうか。地域性を大切にしながら、普遍性を持ったデザインが評価されたともいわれているが、世界中にはご当地建築家のような人はたくさんいるだろう。横手焼きそばになれるか、それとも取ってつけたような味付けで名前も覚えられないようなご当地グルメになるか、そんなものは山ほどある。

ここのこんな食べ物おいしいよ~というくらいの感覚で、その地域の建築家に目を向けて紹介していきます。

ご期待ください!

nemo

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