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スタジオ事情‐ミラノ編‐

こんにちは!園です。 今月のテーマは大学の教育事情ですね。 私はイタリアにいる間に5つ授業を取っていたのですが、今回はスタジオについて書いていこうと思います。 先生はIgnacio Vicens、スペインの建築家です。代表作は…ネットで検索してみてね。

課題は、「ミラノ市内の敷地に住居兼他機能を含むタワーの設計」ってな感じで割と普通。週1回のTAエスキス、月1の先生エスキスに向けてスタディ模型やコンセプト図面を持っていってました。

東工大の設計授業は週2回エスキスの授業があり、面倒だなー多いなーと思っていましたが、逆に週1となると、少なすぎる。1週間一生懸命考えたことが一瞬でパーになる可能性ありですからね。

最初のコンセプト図。

いろんな模型を経て・・・

これになる。もはやタワーではない。

開く。

(この模型はのちに、部屋に侵入してきた酔っ払いI君によって破壊される。)

3か月くらいかけてゆっくりとやる設計なので、コンセプト~建築の立面・素材までじっくりと考えることができました。

ただ、最終図面はシンプルに分かりやすく、を心掛けすぎたせいで図面足りなすぎと怒られました。設計自体は褒めてもらえました。

他のスタジオがどうだったのかは分かりませんが、イタリアの設計教育って、ホントーーーーーーにリアリティ重視かつ保守的で、夢みたいなこと言ってられないです。こうなってほしい、ああなってほしい、でいままでの設計課題やっていた私にとって最初はすごくつまらなくて苦痛だったのですが、歴史・過去の積み重ねを大事にしてきた文化の中ではそれが当たり前なんだろうなぁ…と。

自由な発想、というよりも、着実に要求をクリアしてるのか、という方に重きが置かれていて、だいぶ勉強になりました。 あと、TAは女性2人だったのですが、とっっっっってもこわかったです。オンラインのシラバス的なやつにTAの写真も載っかってるのですが、正直この授業申請する際は、顔で選びましたからね。 「あっ、このスタジオのおねぇさん美人だから優しいかも♩」

毎回イライラしてて眉間にシワをよせて鬼のような形相でエスキースしてもらっていました。 彼氏を顔で選んで後悔してヤケ酒していた友人の顔が浮かびました。

ちなみにこのスタジオ、後からわかったのですがマスター最終学年向けだったみたいで、そりゃ要求も大きいよな、と思いました。 この場を借りて、TAのおねぇさんたちと、設計中に私を心から癒し続けてくれた宮本富有さんに感謝の意を表したいと思います。

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