ここもヨーロッパ、ドイツの首都ベルリンより
はじめまして。ドイツの首都ベルリンに留学中の大内です。
現在ベルリン工科大 TUB ( Technische Universität Berlin ) に交換留学生として所属しています。今こちらに来て半年が経過したところで、さっき折り返してしまったらしいぐらいのタイミングです。早すぎです。
ベルリンといえばのブランデンブルグ門。雨上がりの石畳のグレアが結構かっこいい。
今回のテーマ、何故ここに留学したか、を簡単に。
まず、留学するということは高校生の頃から決めていました。単純にかっこよ、と思っていたので。当時学園ドラマにはまって必死でスラング覚えていたのが懐かしい。純粋に海外生活に憧れていた時期。
なので次に決めなければならなかったのは、何時何処に行くかということ。
いつに関しては正直いつでも良いと思います。私はM1後半からこっちに来て、M3で卒業する予定ですが、今思えばいろいろなやり方があったなあと。当時自分の中ではM1かM2の後半という二択しか無かったけれど、それだけじゃないぞ、と言いたい。生き急ぐこともないよって。
一方でどこに関してはどこでも、とはならなくて。みんなそれぞれ理由がある。どこにしようか、その時に考えたのは、旅行と住むことは何が違うのかということ。結果的に選んだベルリンは、ヨーロッパ留学の主な目的となる古い街並みがあるわけではないので当てはまらず。そういう所に一年暮らすのもとても魅力的で迷いましたが、どうしても自分の中に沸き起こるベルリンの歴史と街への興味をスルーできなくて。大国の首都なのにちょっと訳あり。なんだか経済水準は先進国なのに低めだし若者と移民がわんさかいてフリーダムすぎる。この地に一年身を置くことでじっくり噛みしめて考えることができるのではと思ってここにしました。思えば学部2年次に友達と旅行で来た際の衝撃が強すぎて、住まないと理解できない、ちょっと時間をくれ。ということで結果こうなったように思います。
ポツダマープラッツ。ビル風によりベルリンで一番寒い場所、と個人的に認識している。
建築的視点からも補足。ベルリンには現代建築が沢山あります。なんせ戦後土地がほぼ白紙になったから。ポツダマープラッツを歩けばミース、シャロウン、レンゾピアノ、アイゼンマン、アルドロッシ、フォスター、、諸々が徒歩圏内にあります。そしてここにヘルツォークドムーロンが加わるらしい。歴史的街並みに乏しい分、現代建築の宝庫とも言えます。こういう街があっても良いと思う。
きっかけが歴史と街並みなら、目的はこれ。忘れちゃいけない、ここから半年じっくり学びたい木造建築のお話。私は卒業設計及び論文で日本の現代木造の研究をしていました。新建築を開いてみれば必ず数件は掲載されている、そんな時代。今私の中でも日本の中でもホットな都市木造ですが、ドイツはそれが進んでいる。話が長くなりそうなので詳細は次に回しますが、それがここに来た目的。
それから事務的な話をすると、私の時にベルリンとの交換留学制度がちょうど始まったからです。せっかくなら誰も行ったことのないところにしようと思って。
あとはお酒めっぽう弱いのに何故かビールが大好きなので、一年間本場で鍛えて強くならないかなあなんて期待しているからです。お酒強くなりたい。がんばれ自分の身体。因みにオススメのドイツビアーはアウグスティーナ。しっかり味があるけど飲みやすくてとっても美味しい。大学でもみんな手にしている王道です。でも残念、ミュンヘンのビアー。
以上が、私がここベルリンを留学先に選んだ理由。
要するに、この街の歴史的背景への興味がきっかけにあって、目的である研究対象がここにあった。加えて、たまたま私が初めてだったのと、少しばかりのビアーへの期待です。長い。
理由っていうのは一貫した筋が通っていなくてもいいんじゃないって思っていて。ただの勘だったとしてもそれはきっと自分の中でずっと考えているから出てくるもんなんじゃないって。
でも、そう簡単に決断できたわけではありませんでした。実はこれまで言ってきた事と真逆のパリと迷っていたんです!締め切り前日まで友達にくよくよ相談していました。なんたって、正直ベルリンてよくわからないし、寒そうだし、人も、、とか勝手に思っていて。一方でヨーロッパの友達は皆口を揃えて最高にクールだな!と言ってくれたので、どっちだよ、どうしようって。半ば不安と期待が入り混ざった気持ちで、自分の中の衝動に正直に、ベルリン留学を決意しました。ここはちょっと、挑戦だ。って。
マウアーパーク(壁公園)。コモナリティーズにも載っているベアピット・カラオケです。階段状の広場に物凄い数の人。
結果、この街が大好きで仕方なくなってしまいました。
毎日毎日新しい発見があって飽きがない。この地にたどり着いた瞬間から驚きの連続。当時まだ夏で、人で街が溢れていたからなんだここは、なんかすごい楽しそう!って。まあ入りのイメージが低すぎたのは申し訳ないし反省してます。でも本当、想像を裏切ってくれるんだもの。みんな週末は昼からビアー片手に広場で蚤の市やカラオケ大会、誰かが踊り始めたらみんな勝手にステージにあがるし。勝手に廃材で空き地を占拠して住処を作って。みんな生き生きしてる。
冬も終わった今、これから楽しみしかないです。ベルリンも、いいところですよー。
とってもわくわくしてる!
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